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遠藤憲一さんインタビュー

遠藤憲一さんインタビュー

現在ピッコマで配信中の『ミセン−未生−』。(以下『ミセン』)
韓国ではドラマ化され、社会現象を巻き起こしたほどですが、さらにこれをリメイクしたドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(以下『HOPE』)が2016年8月から日曜夜9時にフジテレビ系で放送されています。
今回、『HOPE』に出演中の営業3課の織田課長(原作ではオ課長)役の遠藤憲一さんに直撃インタビュー!
『HOPE』と『ミセン』に共通するものとはー!?

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INTERVIEWインタビュー

織田課長の役をやるにあたり、原作のマンガやドラマは見られましたか?

マンガはキャラクターを見ました。モロ見たのは、韓国ドラマです。ドラマ版の「ミセン」は、ガッツリ見ました。ふだん原作とか元のあるものは、あまり見ない主義なもので。
ところが今回、『HOPE』の台本をもらった時に「うまいなぁ〜」「いい作品」だな〜と思って。韓国のドラマも2年ぐらい前の作品で気になって試しに見てみたら、一気に全話いっちゃった(笑)凄くいい作品で、びっくりしました。

どの辺りがよかったですか?

人のちょっとずつの成長かなぁ。今回で言えば中島裕翔くんですが、ほんの些細なことで傷ついたり、(周囲は)成長を喜んでみたり…。というのが、好きなんだなぁ〜。どんでん返しするとか、急にエリートになるとか、そういうのなら興味はなかったのですが、少しずつの成長、そういう地味なところがよかったです

『HOPE』の台本を読んだ時の印象はどうでしたか?

素晴らしい本だと思いましたね。オ課長もマンガとドラマでは見てくれ(外見)も全く違うし、逆にこれなら「行ける」と思った。オ課長の芝居に影響されたこともいっぱいあります。

具体的にはありますか?

細かい部分で、影響は受けました。
最初の頃は監督さんやカメラマンに「『ミセン』を超えようとか」逆に「全然違うモノを作ろうとか」そういう風には考えない方がいいと言ったことがあります。『ミセン』のいいところは全部吸収して、活用できるところは活用した方がいいと言わせてもらいました。
ただ『HOPE』の脚本は『ミセン』の20話分を9話分にまとめたので脚本家も監督さんも、ものすごく大変だったと思いますよ。基本は面白いとは言っても、コレとコレをくっつければいいという単純な話じゃなく、設定を微妙に変えたりしています。『HOPE』は基本の本作りが、凄く上手いと思いました。

遠藤さんが演じている織田課長(オ課長)の魅力はなんですか?

仕事には厳しいが、人情に厚い人。一方、過去に契約社員を守り切れなかったという負い目を感じている。今は高卒の一ノ瀬という男に徐々に情が入ってきているけど、相手に期待を持たせると過去にあった事件のことも思い出され、その葛藤する部分が織田という役の面白みかな。サラリーマンとして商社マンとしてやらなければいけないことと、情の部分で応援してあげたいという…。まさに葛藤ですね。

確かに、ドラマを見ていると織田課長はまさに「理想の上司」に見えます。

のちのち出てきますが、1個足りないのが力です。第3課は専務との確執があったから、便利屋として他の課のカバーや後始末をする宿命を持つ。本当に力があれば、高卒の一ノ瀬でも正社員に出来るのに、その力がない。そこで、課としての力をつけるため、専務に振られたある危険だなと思われる事業に手を出してしまう…。本当に力さえあれば、理想の上司になりますね。「仕事に厳しく」「優しく」「力がある」その3拍子揃わないところが、現実味があっていいと思います。

なるほど。ちなみに遠藤さんの心にささったセリフとかありますか?

一ノ瀬に「踏ん張れ!」「踏ん張った先に希望があるんだ」と言う場面があります。自分のセリフの中では一番好きですね。屋上のシーンで、「会社では耐えた者が勝つ」というのがあって、そのあとに「踏ん張れ」がくる。全てのサラリーマン、人に通用するセリフだなと思います。「勝て!」でもない、ただ「頑張れ!」でもない。いいセリフですね。

現在「ピッコマ」でも原作マンガを連載していますが、普段マンガは読まれますか?

オレ、実はマンガ得意じゃないです。(苦笑)なぜかと言うと子供の時に、字を読むのが遅かったので。子供の頃は、みんな学校にマンガを持ち込み、持ってきた人間がページをめくって、囲んで読んだものです。で、オレ全然スピードについて行けなくて。みんなが笑った時に全く意味がわからなかったけど、笑うマネをしてみたり。だから、凄くマンガの苦手意識が付いちゃって。でも、大友克洋さんの「童夢」は好きでした。

原作マンガ「ミセン」のテイストも凄く面白かったので、もしドラマがなくマンガだけが出ていたら、間違いなく読んだと思います。凄く現実味があって、目を真っ赤にしたオ課長のデフォルメはありますが、その原作マンガがあったからこそ、韓国でドラマ化され海を渡って今、『HOPE』になったワケです。素晴らしい原作を作って頂いたと思っています。


▲原作マンガのオ課長

最後に「ミセン」のマンガファンの方にメッセージをお願います。

マンガファンの人はドラマ化された時、「絶対キャラが違う」と思ったでしょうが、この素晴らしい原作マンガが母体となってドラマ『ミセン』、そして海を越えて『HOPE』になりました。いろいろと、こだわりがあると思いますが、それはそれ、これはこれで、原作マンガにある「大切なもの」を拾って頂きたいと思います。『HOPE』も皆様の期待、こだわりを裏切らないよう頑張ります。

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