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高校二年の里見の視線はいつも、国語教師で写真部顧問の真壁先生を追っていた。このことは誰にも言えないし、当人に告げるつもりもない。それでも、少しでいいからこちらを見てほしい、先生にだけは嫌われたくない――ささやかな努力を重ねてきたある日、転校が決まる。最後となる文化祭、咄嗟の思いつきで写真を出展することにした里見は……。
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