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『少年のアビス』が面白い!あらすじ、主要キャラまとめ

『少年のアビス』が面白い!あらすじ、主要キャラまとめ

「次にくるマンガ大賞2021 コミックス部門」でも話題になった『少年のアビス』。

『初恋ゾンビ』でも知られる漫画家・峰浪りょうによる作品で、現代に生きる少年少女の心の葛藤が描かれています。日々の生活に絶望している主人公・黒瀬令児の前に、突如として現れた憧れのアイドル・青江ナギ。彼女から心中に誘われたことで、令児の運命が変わり始めます。

そんな『少年のアビス』のあらすじや見どころ、押さえておきたい登場キャラをご紹介いたします。

あらすじ

1巻P4、P5

©峰浪りょう/集英社

田舎に住む高校生の黒瀬令児は、進路指導で面談を行っていました。担任から進学を目指せる成績だと指摘されますが、令児は早く働いて母を楽にさせるため就職希望だと答えたのでした。
1巻P10

©峰浪りょう/集英社

帰宅途中、幼なじみで別の高校に通うチャコこと秋山朔子と一緒に帰ることになり、チャコが東京の大学を受験することを知ります。チャコは令児に町の外に出たくないのかと尋ねると、「令くんの人生は、令くんのものだよ」と諭すように伝えたのでした。
1巻P21

©峰浪りょう/集英社

そんなとき、もう1人の幼なじみであり、会社の社長を父にもつ峰岸玄から、タバコを買ってくるようにと連絡が来ます。チャコからは縁を切るように言われますが、令児は縁の切り方がわからないと、玄の言葉に従うのでした。

令児は、看護師の母親、引きこもりの兄、認知症の祖母の4人暮らしで、父親はいません。
学校から帰宅してすぐに床についた祖母の尿をふき取っている令児の背後から、引きこもりの兄の「からあげ買ってこい!」という怒鳴り声が響き渡ります。
兄や玄に従い、母の手伝いをする日々が、令児の日常です。
1巻P38

©峰浪りょう/集英社

からあげを買うために向かったコンビニでは、なぜか令児の憧れのアイドルグループ「アクリル」のメンバーである青江ナギが働いていました。タバコを買いに来た高校生と覚えられていた令児は、彼女から町の案内を頼まれます。
1巻P72

©峰浪りょう/集英社

ナギに、似非森耕作の小説「春の棺」で心中事件の舞台になった情死ヶ淵が近くにあると伝えると、ナギは小説を知っている様子でした。情死ヶ淵は、小説の主人公たちが過去の恋人たちにならって、川に飛び込んだ場所。
1巻P8889

©峰浪りょう/集英社

この心中をナギは「一番幸せな死に方」と表現し、令児に心中をもちかけます。そして、「だって、令児くんの人生、この先絶対つまんないだろーし」と続けるのです。

令児は、出会ったばかりのナギが自分の事情を理解してくれていることに刺激され、「”アイドルノアオキナギ”と死ねるなら、最後ちょっとだけ生きてて良かったって思えるかも」とその提案を受け入れます。

ナギは、「”ちょっと”は心外」と言い、令児を家に招くのでした。
1巻P96

©峰浪りょう/集英社

ナギの家で、唇を重ねた2人は、そのまま肉体関係をもちます。2人の時間を過ごしていると、突然、中年男性が部屋に入ってきました。

彼は、ナギの夫で、しかも小説「春の棺」の作者・似非森でした。ナギが情死ヶ淵を知っていた理由を悟る令児。しかし、状況を理解できないまま、逃げるように帰宅します。

アイドルと関係をもったことに興奮を覚えながら眠りにつくも、朝になれば、認知症の祖母と引きこもりの兄、その世話に疲労した母のいる日常が出迎えるのでした。楽になりたいと言う母に呼応するように、もうちょっとの辛抱だと伝える令児。

これまでと違い、その瞬間に、ナギからの心中の誘いの言葉が頭をよぎります。
1巻P96

©峰浪りょう/集英社

その日は、台風に備えて学校は早退となりました。
帰り道のコンビニ前で、小学生からの同級生で建設会社の息子である峰岸玄から声をかけられます。令児の母親が、玄の父親に令児が働けるよう頼み込んでいたことを告げられたのです。
母親の心情を思い、「がんばんなきゃな、オレ」と思い直した令児が挨拶したときでした。
1巻P176

©峰浪りょう/集英社

玄とのやり取りをナギが聞いていたのです。
思わず、令児はナギを連れて走り出しました。

令児の心情を悟ったナギに「死ぬのにもってこいの日だね」と言われて、令児はこれまでにないような微笑みを浮かべます。
そして、大雨の降る中、あの情死ヶ淵に続く川原で、誰にも言えずにずっとため込んでいた不満を爆発させるかのように口にしたのです。
1巻P194195

©峰浪りょう/集英社

そして令児は「ナギさん、この町に来てくれてありがとう」とお礼を伝えたのでした。

生きることに絶望している令児は、ナギとの心中を選ぶのでしょうか。続きは本編でお楽しみください。

押さえておきたい登場キャラ

黒瀬令児(くろせ・れいじ)

1巻P10

©峰浪りょう/集英社

本作の主人公であり、高校生。
認知症の祖母、その介護をする母、ひきこもりの兄と田舎町で暮らしている。現在の自分の環境を諦めていて、町からは出られないと思っていたが、ナギとの出会いで、少しずつ心が揺らぎ始める。

青江ナギ(あおえ・なぎ)

1巻P3

©峰浪りょう/集英社

現役アイドル「アクリル」のメンバーで20歳。
アイドル活動を休止し、なぜか令児が住む田舎町のコンビニで働いている。実は、似非森と結婚している。情死ヶ淵での心中を「一番美しい死に方」と評し、令児を心中に誘う。

秋山朔子(あきやま・さくこ)

1巻P21

©峰浪りょう/集英社

令児の幼馴染の高校生。あだ名はチャコ。令児とは別の高校に通っている。
地元から出たいと考え、東京の大学を目指して勉強中。アイドルグループ「アクリル」の青江ナギと、小説家・似非森耕作の大ファン。

峰岸玄(みねぎし・げん)

1巻P172

©峰浪りょう/集英社

令児とチャコの幼馴染で、令児をパシリにしている不良。
地元の建設会社社長の息子のため、就職しても地元からは離れられない。

似非森耕作(えせもり・こうさく)

1巻P146

©峰浪りょう/集英社

ナギの夫であり小説「春の棺」の作者。
複数回の離婚歴と、不倫経験があると言われている。

ここが見どころ!注目ポイント

1巻P136

©峰浪りょう/集英社

『少年のアビス』の見どころは、主人公・令児の心情の変化と言えるでしょう。
アビスとは深淵(しんえん)のことで、奥深く、底知れないことという意味です。心の深淵をのぞき込んだ令児の心はどのように変化していくのかが注目したいポイントです。

母親からの期待に応えることを義務のように感じている令児。
それは、複雑な家庭環境にあります。父親はおらず、家族に尽くす母、認知症の祖母、引きこもりの兄。自分の気持ちは二の次にせざるを得ない環境と言えます。

さらには幼馴染の玄からパシリにもされていて、将来の選択肢もないなど、令児の静かな絶望が伝わってきます。そんな令児はナギと出会い、少しずつ気持ちが変化していきます。

いつの間にか、ナギとの心中に希望を感じているかのような令児の微笑みは、まさに人の深淵を垣間見えるシーンになっています。ぜひご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。

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1巻P192

©峰浪りょう/集英社

ここまで、人気漫画の『少年のアビス』のあらすじや登場キャラを紹介いたしました。
読み進めるごとに、キャラクターたちの心の闇が見えてきて、彼らのアビスにハマっていくはず。

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