

年下夫の未来のために、離婚状を置いて出ていった結果

皇女スヴェータの政略結婚 ~最強皇女は、王太子ではなく第二王子と結婚したい~
受賞コメント
選評
募集テーマである「結婚」の要素をうまく使いながら、恋愛だけでなく国政が絡む権力争いも巧みに描いているスケールの大きな物語。
したたかで有能・カリスマ性に富むヒロインが賢く立ち回り、一歩一歩着実に立場を上昇させていく展開に惹き込まれる読者が続出し、連載が進むほどに閲覧者が増えている作品です。
ともすればご都合展開に見えかねないサクセスストーリーという難しい題材を、読者が納得感を得られる描き方でテンポよく魅せているところに著者の力量を感じます。
政治ドラマ軸とは対照的に、恋愛パートは徐々に関係が変化する様をじっくり描いているところもバランスが良く、作品が持つ世界観とキャラクターによく馴染んでいました。

ハズレスキルだけど大丈夫!~今世は嫌われスキルで生き抜きます~
受賞コメント
選評
「捨てられた女児が新しい家族に愛される」という「子供ヒロインもの」の定番展開を踏みながら、トレンド感のあるハズレスキルという設定をうまく組み込んでいると感じました。
キャッチーな設定と安心感のある冒頭の走り出しで、連載開始から多くの読者を掴んだ作品です。そして、その後も継続して読まれている秘訣は、丁寧なストーリーの作り込みにあるのではないかと思います。
家族との関係構築ドラマは、異世界ファンタジーに限らず普遍的な人気テーマです。その、すでに広く親しまれている内容について、過程をおざなりにせず描いている点も本作の魅力の1つ。状況や感情変化が読み手に伝わるよう描かれていることにより、それぞれのキャラクターに愛着が持てると感じました。
受賞コメント
選評
「結婚」のテーマに則した王道の夫婦のすれ違いドラマ。話の筋がロマンス一本に絞られているためストーリーがわかりやすく、お話の世界に早期から没頭できる作品です。本作を一度読んだ読者が根強く応援し続けてくださることが多い理由も、この点に起因しているのではないかと考えます。
主役二人の気持ちにしっかりと寄り添えたので、元貴族令嬢というヒロインの背景や貴族社会という舞台を活かした立ち回りも読んでみたいと思いました。
受賞コメント
選評
ヒロインのさっぱりとしたキャラクターと軽快な筆致で、読者が親近感を持ちやすい契約結婚ストーリー。嫁ぎ先で受動的に愛されるだけでなく、貴族夫人として屋敷内で活躍する姿を見られたり、一筋縄ではいかない夫婦の恋の行方にハラハラしたりと、大人女性読者まで広く楽しみやすい内容が魅力的でした。
お屋敷から出て、舞台のシチュエーションを変えたシーンも描かれると、さらに二人の関係性を楽しむ機会が増えるかもしれません。
受賞コメント
選評
不利な状況にも動じず、周囲からの妨害を冷静にかわしていくヒロインの姿が痛快でした。表向きの悪女らしいクールさと内面の真面目さの描き方のバランスが良く、ヒロインが周りに認められていく展開にも納得感があります。
ヒロインの周りで巻き起こるトラブルに対処していく展開が多かったので、時にはヒロイン自らが行動を起こすような変化があると作品ももっと盛り上がっていくと思いました。
受賞コメント
選評
替え玉結婚から始まるラブストーリーに謎解きの要素を加えたエンタメ性の高い作品。庶民のヒロインが上流社会の対立に巻き込まれたり、ヒロインの出生の秘密が明かされていったり、インパクトのあるエピソードが次々に展開されます。
勢いでスイスイ読める良さを残しつつ、元OLという設定や、ヒロイン自身について掘り下げていくと、現代舞台ならではのリアリティやキャラクターへの興味を読者がもっと感じやすくなると思いました。

受賞コメント
この度は、ピッコマノベルズ大賞年間最優秀賞という栄誉ある賞を頂き、誠にありがとうございます。二年ほど前からSMARTOONに夢中になり、憧れを抱くようになり、コンテスト案内を見た際に迷わず挑戦を決めたのですが、本当に夢が叶って驚いています。本作を応援してくださった読者様、親切にしてくださった運営様、作家として私を導いてくださったすべての方々に心よりお礼申し上げます。今後も本作をどうぞよろしくお願いいたします。
選評
「離婚」、「契約結婚」、「シークレットベビー」などの流行りの要素を盛り込み、読者を飽きさせない工夫を施しながら、『自分のことよりもヒーローの幸せを第一優先に行動するヒロイン』という一本筋の通った切ない物語として綺麗にまとめ上げている作品でした。
もっと見る「連載」というピッコマノベルズの形式上、読者に作品を読み続けてもらうためには、毎話毎話で読み手が興味を引かれ、次の話を楽しみに待てるようなストーリー上の仕掛けが必要です。
その一方で、作品の大きな幹となる主軸のストーリーも同時に走らせないと、読者は読む目的を途中で見失ってしまいます。
本作はこの2つをうまく両立させ、エンタメ性と物語構成力の高さで読者を牽引している作品だと感じました。
また、自分の生きる道を切り開く地に足のついた考え方のヒロインと凛々しい大人の男性へと成長するヒーロー、それぞれのキャラクターが魅力的に描かれているところにも好感が持てました。
小説としての完成度や魅力に加え、ピッコマノベルズの形式にも合ったストーリー展開であることを高く評価し、本作を大賞としました。