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『ブラッドハーレーの馬車』が面白い!あらすじ、主要キャラまとめ

『ブラッドハーレーの馬車』が面白い!あらすじ、主要キャラまとめ

「ブラッドハーレーの馬車」は沙村広明による作品で、ピッコマで配信されています。

孤児院で暮らす少女たちの残酷な運命を描いた物語。
公爵ブラッドハーレー家の養女に選ばれて幸せになることを夢見る少女たちの期待を打ち砕くのは、性欲と支配欲に飢えた囚人たちでした。オムニバス形式で少女たちの悲哀が紡がれるマンガとなっています。

ここでは、そんな『ブラッドハーレーの馬車』のあらすじと見どころ、押さえておきたい登場キャラについてまとめました。

あらすじ

1巻P7

©沙村 広明/太田出版

国内で第4位の資産を有する公爵家のブラッドハーレー家。1年に1度、全国の孤児院から大規模に養女を取ることで知られています。

そんなブラッドハーレーの名が少女たちのおしゃべりの中に登場するときの話題といえば、ほとんどが「ブラッドハーレー聖公女歌劇団」についてでした。

年に1度、孤児院の先生に連れられて見るその舞台は、少女たちの幼く清らかな心を感動で奮わせました。そして、毎年演目の最後を飾るのは、次期舞台に立つ新人たちのお披露目。このとき紹介される3、4人の新人たちは、全員がブラッドハーレー家の養女で、噂では、全員が元孤児ということでした。

つまり、毎年やってくるブラッドハーレー家のお迎えの馬車に乗る少女は、歌劇団の舞台に立つことが出来る…。

様々な過去や心の傷を持つ少女たちも、歌劇団のことを話すときには決まって胸を躍らせます。

国中の孤児院の少女たちは皆、歌劇団への憧れを募らせ、いつからか、ブラッドハーレー家に迎え入れられることを夢見るようになります。ブラッドハーレーからの毎年1回の指名に選ばれたなら、歌劇団で活躍し公爵家のお嬢様としての幸せな人生が約束されるのだと、彼女たちは信じて疑いませんでした。

ある年、柳荘(ウィローズ)と呼ばれる孤児院からダイアナという少女がブラッドハーレー家に引き取られることになりました。美しく心優しいダイアナとの別れを、孤児院の子供たちは惜しんでいました。ダイアナと同じ年頃のコーデリアはとくに感慨が深く、2人は別れの際にそっと抱擁を交わし、お互いの幸せを心から祈ります。
1話P8

©沙村 広明/太田出版

ダイアナが出発した後、みんなから隠れるようにして泣いている孤児院の先生・レベッカ。そんなレベッカを見つけ、声をかけたのはコーデリアでした。コーデリアは、自分も泣いてしまったことを明かし、レベッカを励ますように「でももう泣かない事に決めたの。だってダイアナ、幸せになりに行ったんだもの」と話します。

レベッカは、コーデリアの言葉に声を詰まらせ、さらに涙を流しました。このとき、コーデリアがレベッカの涙の本当の意味に気づくことはありませんでした。

ダイアナを乗せた馬車は、峠を越え、郊外を走っていました。やがて、奇妙な形の塀に囲まれた建物にたどり着きます。豪華なお屋敷を想像していたダイアナは、ようやく奇妙な違和感に気づきはじめました。
1話P12

©沙村 広明/太田出版

応接室のような部屋で、名前と出身の孤児院を確認され、この場で着替えるようにと薄手のドレスを渡されます。言われた通り着替えを済ませると、暗い廊下の先にある部屋へ案内されました。

そこで待っていたのは、地獄と呼ぶのにふさわしい仕打ちでした。
大勢の強靭な男たちの手が、あっという間にダイアナを捕らえ、自分の意思で動くことを禁じました。か弱い少女が逃れられるはずがありません。

一方的な暴力と凌辱。
1巻P20

©沙村 広明/太田出版

ダイアナの幸せは、無慈悲に奪われました。心に抱いていた歌劇団への小さく淡い期待は、救いようのない絶望に変わりました。そして、友の幸せを信じて送り出したコーデリアの思いも、同じ瞬間に打ち砕かれたのです。

1・14計画案。
それは、囚人・看守合わせて死者37名負傷者145名を出した「ヘンズレーの暴動」と同様のことが起きないようにという名目の元に作られました。長期・無期服役者の性欲求・破壊欲求を抹消するために、1年に1度、運営困難な私設孤児院から13歳以上の女子を有償で引き取り刑務所の囚人たちに差し入れる、という信じがたい制度の計画案です。

囚人たちに課せられるのは、殺さなければ何をしてもいい、というルールだけ。この計画の発案者こそが、ブラッドハーレー家の当主、N・A・ブラッドハーレーでした。

この極めて非道な蛮行は「パスカの祭り」と呼ばれ、最中に放り込まれる少女たちは、「パスカの羊」と呼ばれていました。

コーデリアは、孤児院を巣立ったダイアナへ宛てて手紙を書いていました。

「見返り峠の野茨はもう咲いていましたか?」

ウィローズ孤児院からブラッドハーレー邸への道中には峠があり、小さいながらも見事な野茨の群生がありました。その傍らでは、ポプラがそれを見下ろしています。

その風情がウィローズの立つ丘の光景にあまりにも似ているので、それまで後々の生活への希望と不安に心を浸していた少女たちもこの道を通るときだけは、残してきた仲間を想って来た道を振り返ってしまうという…

すると、その様子を背中越しに察するのか馭者が下手くそな唄を歌って少女たちを朗らかに笑わせるのでした。

ダイアナも例外ではなく、野茨の群生とポプラの木の情景の中で、コーデリアたちを想い、来た道を振り返っていました。馭者の下手くそな唄を聴いて、少しだけ笑い、また前を向いて馬車に揺られながら進みます。
1巻P27

©沙村 広明/太田出版

その先に待つ残酷な運命に抗う術を持たないまま、何も知らない少女は、刑務所へ向かう道をすすんでいたのです。

押さえておきたい登場キャラ

ブラッドハーレー公爵

1話P177

©沙村 広明/太田出版

公爵家・ブラッドハーレー家の当主。
大勢の孤児を養女にする1・14計画の発案者。

ダイアナ

1巻P6

©沙村 広明/太田出版

ウィローズ孤児院出身。
念願であった、ブラッドハーレー家の養女に選ばれる。

コーデリア

1巻P22

©沙村 広明/太田出版

ダイアナと同じウィローズ孤児院の孤児。
ブラッドハーレー家に選ばれたダイアナの幸せを祈り、見送る。

レベッカ

1巻P10

©沙村 広明/太田出版

孤児院の先生。ダイアナのことを思い、涙を流していた。
ブラッドハーレー家の養女の秘密を知っているような様子が伺える

ここが見どころ!注目ポイント

1巻P10

©沙村 広明/太田出版

「1・14計画」設定を軸に様々なキャラを主人公に据えて描かれる物語は、どれも重厚です。
残虐な展開が続くのにストーリーに浸ることが出来てしまうのは、それを取り巻く人々の感情が丁寧に繊細に描かれているからでしょう。

突飛な設定でありながら、説得力があります。

設定上、少女の身に巻き起こる悲劇はどの物語にも共通しています。刑務所の看守や囚人、歌劇団の舞台に立つことのできた養女など、さまざま視点からオムニバス形式で「1・14計画」が描かれている本作。

憂いを感じさせるような描写や、言葉にあえてしないことで感傷に浸らせるような描写がこの作品の魅力となっています。

『ブラッドハーレーの馬車』を無料で読もう

1巻P13

©沙村 広明/太田出版

幸せを夢見る孤児院の少女たちを襲う残酷な運命をオムニバス形式で描いた『ブラッドハーレーの馬車』は現在ピッコマで絶賛配信中!
さらに「待てば¥0」サービスのご利用で、無料で多くの話を読むことができます。 ぜひ続きを本編でご覧ください。

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