漫画『ワンナイト・モーニング』一夜のときめきとおいしい朝食のオムニバス

2019年にスタートし現在も好評連載中の漫画『ワンナイト・モーニング』。男女が一夜の関係を結び、翌日の朝食を共に過ごす様子がオムニバス形式で描かれます。

一筋縄ではいかない恋模様やときめく展開、食欲をそそるメニュー……温かい読後感を届けてくれる『ワンナイト・モーニング』の魅力を解説します。

あらすじ

©奥山ケニチ/少年画報社

タマゴサンド、月見そば、肉まん……ありふれたメニューでも、一夜をともに過ごした男女が朝食に食べると特別になる。

久しぶりに会った幼なじみがキレイになっていてドキドキしたり、体だけの関係だったはずが本気で恋していたことに気づいたり。

同じ一夜の関係と朝食のシーンながら、一つとして同じものがない恋模様をオムニバス形式で描く。

『ワンナイト・モーニング』の登場人物（キャラクター）

宮川

（MENU1に登場）
アパートで一人暮らしをしている大学生。高校の同級生・岩本と友人関係を続けていたが、一夜をきっかけに心境に変化が……。

岩本

（MENU1に登場）
宮川の高校時代からの同級生。知り合った頃はソフトボール部に所属し、髪型もベリーショートで宮川から男子と勘違いされていた。

堀田

（MENU2に登場）
30歳の会社員。付き合っていた彼女に浮気され、周囲が慰めのために企画した合コンで OLの三津目と知り合い、体だけの関係を続ける。

三津目

（MENU2に登場）
都内の企業に勤務する会社員。堀田と知り合い、体だけの関係を続けていたが父親から仕事の手伝いとお見合いをするように要請され、故郷の長野県へ帰ることに。

重松

（MENU5に登場）
コンビニのアルバイト店員。学生時代に目付きの悪さで陰口を言われたことを気にし、前髪を伸ばして隠している。内気で女性とのコミュニケーションが苦手。

満島

（MENU5に登場）
重松と同じコンビニで働く女性店員。容姿端麗で来店客からモテるが、本人は大きな胸がコンプレックスとなっている。廃棄寸前の肉まんを不憫に思い、朝食として食べている。

『ワンナイト・モーニング』はちょっぴり切なく、食欲そそるラブストーリー

胸キュン要素満載。さまざまに揺れる恋模様

©奥山ケニチ/少年画報社

男女の物語が描かれる『ワンナイト・モーニング』。その関係性も片思いや体だけ、友情から発展する恋などさまざま。

リアリティあふれる描写は、切なさやワクワク感、近づいたり遠ざかったりする距離感など、恋をしているとき特有の気持ちをありありと思い出させてくれます。

自分の過去と重ね合わせたり、体験してみたいシチュエーションに憧れを抱いてみたり、オムニバス形式ならではの楽しみ方ができる恋愛漫画です。

翌朝に真似したくなるモーニングメニュー

©奥山ケニチ/少年画報社

『ワンナイト・モーニング』では寝起きや深夜バイト後など、気だるい・疲れた中で口にする食事が登場人物のお腹や心を満たします。

登場する朝食は、手作りタマゴサンドイッチやコンビニの肉まん、そばなどジャンルはさまざまですがどれも身近な食べもの。ただ疲れも忘れ、美味しそうに食べる彼らの表情を見ていると、思わず食べたくなってしまうはず。

メニューによっては簡単な作り方を紹介しているものもあり、実践してみるのもおすすめです。

あれからどうなった? 気になる恋のその後も

©奥山ケニチ/少年画報社

『ワンナイト・モーニング』では、一度登場した男女のその後が描かれることがあります。
MENU1に登場する宮川と岩本はその一例。この2人の登場する回のメニューはすべてタマゴ絡みになっている仕掛けもあります。

MENU2の堀田と三津目も体だけの割り切った関係だったはずが、堀田が三津目に告白し、恋人としての付き合いをスタートさせます。

関係性の進み具合によって彼らの生活や行動も変化。思い入れのある登場人物の登場回には、友人の近況を知るようなうれしさが感じられます。

中には過去にさかのぼったり、スピンオフ的な展開を見せるエピソードもあるので、1話ごとにじっくり読み込んで作品の世界観に浸りましょう。