5分で”推し”が見つかる!ジャンル別グルメマンガ15選
グルメ漫画には丁寧に描かれる料理シーンや、実用的なレシピ、食欲をそそる食事の描写など、楽しめる魅力がたっぷり詰まっています。
食事という人々の暮らしと密接する事柄を扱っているので、人間関係が丁寧に描かれていて、また1話完結の作品が多く、ライトに楽しめる点も人気の理由でしょう。
そんな名作や話題作が多いグルメ漫画の魅力をジャンルごとに紹介し、おすすめを15作品ご紹介します。
自分の好みのグルメ漫画を探すには?
料理や食事をテーマにした「グルメ漫画」は、有名作品や人気作品が多く、その作品数は膨大です。
1話完結で手軽に楽しめるものから、ストーリーが展開していく長編もあり、登場する料理も家庭料理からプロの料理、ランチやスイーツにしぼったものなどさまざま。
そんな多種多様なグルメ漫画から、作品を選ぶ際のポイントやジャンルごとの魅力をご紹介します。
レシピが嬉しい!料理を楽しむ作品を選ぶ
グルメ漫画の中には主人公たちが料理を作り、自分で楽しんだり周りに振る舞ったりする作品が多数あります。
家庭で作れる料理にスポットを当てたグルメ漫画は、丁寧に材料や手順が紹介されているものが多く、レシピ本として活用できるレベルのものも。
また『サチのお寺ごはん』や『甘々と稲妻』のように、料理に不慣れな主人公が奮闘する作品もあるので、普段料理をしないという人でも参考になります。
手軽に再現できるズボラ飯や食材を活かすアイディア料理が紹介されることもあり、グルメ漫画のストーリーを楽しみながら、料理も楽しみたいという人にはおすすめのジャンルです。
飲み歩きや食べ歩き系の作品を選ぶ
グルメ漫画では、主人公たちが外食を楽しみ「食べる」ことにスポットを当てた作品も人気です。「飯テロ」と称されるような描写や、登場人物たちがとにかく美味しそうに食事に向き合っている様子は、食欲が刺激されてたまりません!
『孤独のグルメ』や『忘却のサチコ』のような「ぼっち飯」「ひとり飯」系のグルメ漫画も人気で、メニューを吟味している時の心情や食べた時の感想がモノローグやイメージで丁寧に描かれているので、まるで自分が体験しているかのような面白さがあります。
また、実在するお店やモデルになったお店が紹介されていることもあり、実際に足を運んで主人公と同じ体験ができるというのも楽しめるポイントでしょう。
人情系! ドラマがあるグルメ漫画を選ぶ
日々の暮らしと深く関係している「食事」や「料理」を扱うグルメ漫画は、家族やパートナー、仲間との繋がりを描く良作がたくさんあります。
夫婦や同棲中のカップル、親子や友人同士など、登場人物たちの関係が丁寧に描かれて、時にぶつかりながらも食事を通して絆を深めていくストーリーは、心が温まります。登場するキャラクターたちも魅力的で、感情移入して涙してしまうものも。
ストーリーもしっかり楽しみたい人や、ほっこりしたい人には、人間ドラマも描かれるグルメ漫画がおすすめです。
真剣勝負?ほのぼの系?雰囲気から選ぶ
一口にグルメ漫画と言っても、料理人の世界を描く作品もあれば、ほのぼのした日常生活を描いた作品もあり作風はさまざまです。
シリアスなグルメ漫画では、荒々しい雰囲気の料理対決が展開されたり、「自分の運命が料理の腕前にかかっている」という息を呑む展開のものも。その反対にほっこりする雰囲気で絵柄も可愛らしく、1話完結でライトに楽しめる作品も。
自分がハマれる雰囲気の作品を選ぶことをおすすめします。
アプリで無料試し読みができる作品
あらすじや口コミはチェックできても、漫画の作品の雰囲気や絵のテイストなど、実際に読んでみないとわからない点も多いですよね。
そんな方は、アプリで無料試し読みができる作品を選ぶのがおすすめ。試し読みができるピッコマで、気になる作品をチェックしてみてください。
料理を楽しむ!作って食べるグルメ漫画
きのう何食べた?
©よしながふみ/講談社
弁護士・筧史朗と美容師・矢吹賢二の2人暮らしの同性カップル。堅実な史朗が作る食卓にスポットを当てながら、ゲイカップルならではの悩みや人間関係、年齢を重ねながらお互いを思い合う生活を丁寧に描く。
おすすめポイント!
倹約家な史朗が、仕事帰りにスーパーで特売品を買い、帰宅後に手際よく夕食の準備をしていく様子は見ていて気持ちがいいほど。旬の献立も登場するので「作ってみたい!」という気持ちが掻き立てられます。
ハイスペックなのに苦労人な史朗と、人当たりがよくチャーミングな賢二。2人のキャラクターも魅力的で、時には軽い喧嘩をしつつもパートナーを大切にして暮らす様子に心が温まります。サチのお寺ごはん
©かねもりあやみ/青江覚峰/久住昌之(秋田書店)
主人公のOL・臼井幸は、名前の通りちょっとツイていない人生を送ってきた。仕事に追われ食事も適当に済ましていたが、お寺の住職・源導とその仲間たちに出会い、料理を教えてもらうことをきっかけに、少しずつ食生活と考え方が変化していく。
おすすめポイント!
体に優しくて、少し手間をかけた精進料理のレシピがたくさん登場。最初は何事にも諦めモードだった幸が源導から仏教の教えを交えたアドバイスをもらうことで、自分の心身を大切にして前向きになっていく様子には読者も励まされます。
住職の源導をはじめ、仏教系の大学に通う唐丸篤、精進料理修行中の小木武徳など、登場人物を取り巻く恋愛模様も楽しめるポイントです。クッキングパパ
©Ueyama Tochi/講談社
主人公の荒岩一味(あらいわ・かずみ)は、会社では上司・部下から信頼されるサラリーマン、家庭では家族の食卓を切り盛りする「クッキングパパ」。荒岩家を中心にさまざまな人たちが、料理を通して絆を深めていくストーリー。
おすすめポイント!
連載開始は1985年、既刊160巻を超え、長年愛されている作品です。
各エピソードにイラスト入りのレシピページが付いているので、ちゃんと再現ができるのも嬉しいポイント。食卓のレパートリーに加えたくなる家庭料理から、「おにぎらず」のようなアイディア料理も飛び出します。
家族愛をはじめ、さまざまな形での絆が描かれ、ストーリーとともにキャラクターが年を重ねていくので、多様な人生の楽しみ方を学ぶことができる名作です。
ほのぼの、ほっこりグルメ漫画
舞妓さんちのまかないさん
©小山愛子 / 小学館
京都の花街で、舞妓さんたちが共同生活を送る「屋形」の賄いをすることになった少女・キヨと、幼馴染で舞妓として修行中のすみれ。2人の花街での暮らしを美味しいごはんとともに描くストーリー。
おすすめポイント!
キヨの作るごはんやおやつは、美味しそうなのはもちろん、ほっこりするものばかり。舞妓さんが稽古や仕事から帰ってきて、大切な癒しの時間であることがよくわかります。
期待の新人舞妓として稽古に励むすみれ、青森で一緒に育った野球少年の健太、幼馴染たちとの関係や成長、故郷のおばあちゃんとの思い出など、じんわりと心に染みるストーリーが優しく展開していきます。
また、花街の芸舞妓文化を垣間見ることができるのも楽しめるのも作品の魅力でしょう。ごほうびごはん
©こもとも子/芳文社
長野県から上京した池田咲子は、週に1度の「ごほうびごはん」を楽しみに仕事を頑張る新人OL。彼女を中心に、さまざまな人たちが自分の「ごほうび」に、おうちごはんや外食を楽しむ様子が描かれる。
おすすめポイント!
可愛らしい絵柄と、再現したくなる「ごほうびごはん」が毎回登場するのが魅力。
パン好きの友人やスイーツ好きの上司、偏食家や揚げ物大好きな同僚など、個性豊かな登場人物たちが好きなものを目一杯楽しむ描写は、見ている読者も思わず笑顔になってしまうことでしょう。
1話完結でライトに楽しめる作品ですが、仕事に奮闘する様子や周りとの関わり合いもエピソードとともに進行するので、ストーリー展開にも注目です。甘々と稲妻
©Gido Amagakure/講談社
数学教師の犬塚公平は、妻を亡くして5歳の娘・つむぎを1人で子育て中。料理が苦手で自炊から遠のいていたが、ひょんなことから料理研究家の娘で自身の教え子・飯田小鳥と協力して料理を作り、3人で食事をすることに。
おすすめポイント!
唐揚げやドライカレー、グラタンなど、大人も子供も心躍るメニューが多数登場します。そして、出来上がったごはんを美味しそうに食べるつむぎちゃんが、とっても可愛い!
料理下手な男性が奮闘するストーリーなので、紹介されているレシピは失敗しないように工夫がされているのも、再現したい人には嬉しいポイント。
登場人物たちのひたむきさに、心も温かくなる作品です。
プロの世界を描く! 真剣勝負のグルメ漫画
信長のシェフ
©西村ミツル ・梶川卓郎/芳文社
現代の料理人・ケンが目を覚ますとそこは戦国時代。自分が何者かの記憶も曖昧なケンだったが、織田信長によって料理頭に取り立てられ、政治や戦などさまざまな局面に関わっていく。
おすすめポイント!
フランス料理のシェフが戦国時代にタイムスリップ……という、とんでもない設定のように思えますが、しっかりと料理と時代の歴史に沿ったストーリー展開は一級品。
知識と腕前で戦国時代にはない食材をうまく別のもので代用したり、信長の考えをしっかり汲み取って料理に反映する様子は、まさにプロフェッショナルです。
究極の創作料理とも言える描写や、史実に沿って進む展開で、歴史好きも料理好きも引き込まれる魅力満載です。美味しんぼ
©雁屋哲・花咲アキラ / 小学館
『東西新聞』文化部の記者である、山岡士郎と栗田ゆう子は会社の記念事業として「究極のメニュー」作りに取り組むことに。山岡は仕事への不真面目な様子とは反対に、鋭い味覚とプロをも打ち負かす知識と技術で、さまざまな問題を解決していくが……。
おすすめポイント!
グルメ漫画の中で、知名度トップクラスの作品。
山岡と、父親の美食家・海原雄山の親子をはじめ、繰り広げられる料理や、美食対決は時に痛快だったりホロリときたりします。
食に関する知識がたくさん吸収できるのも楽しめるポイントです。鉄鍋のジャン
©Shinji Saijo
主人公の秋山醤は、「中華の覇王」の異名を持つ料理人の孫で、自身も過酷な修行を積んだ天才的な中華料理の達人。「料理は勝負!」を信条に、ライバルたちと激しい料理バトルを繰り広げていく。
おすすめポイント!
醤にとって料理は負けられない勝負。勝つためには手段を選ばず、情け容赦なくあの手この手で相手を打ち負かしていきます。
ブレない主人公による痛快とも言える展開は、熱い料理バトル漫画が好きな人にはおすすめ。グルメ漫画の中で、強烈な個性を持った作品です。
人間ドラマの描写が秀逸なグルメ漫画
深夜食堂
©安倍夜郎 / 小学館
新宿の繁華街の片隅、深夜だけ営業している小さな食堂。メニューに書かれているのは豚汁定食と酒のみだが、マスターができる料理なら何でも作ってもらえるという。そんな「深夜食堂」を舞台に、さまざまな人間模様が交差していく。
おすすめポイント!
1話完結の淡々としたストーリーですが、登場人物それぞれの生き方や人生が垣間見えて引き込まれる作品です。
夜の街で交わる人たちの小さなドラマが描かれていて、おもわず涙が出るようなエピソードも。
ほどよい距離感を保ちつつも人情味があるマスターの人柄も魅力的で、自分がもし「深夜食堂」の暖簾をくぐったら……と、つい妄想してしまいます。Artiste
©さもえど太郎/新潮社
パリのレストランで働く気弱な青年・ジルベール。雑用係として日々を送っていた彼が、一流レストランで働くことになり徐々に人間関係や気持ちに変化が訪れ、成長していく物語。
おすすめポイント!
優れた能力を持ちながらネガティブに生きてきた主人公が、不器用ながら周りと関わり合い、仕事や人生のヒントを得ながらステップアップ。
友人や職場の料理人など、ジルベールを取り巻くキャラクターも魅力的で、それぞれが壁にぶつかりながらも前に進んでいく様子が気持ちよく描かれています。
読んでいて心が温まり、前向きになれる爽やかな作品です。西洋骨董洋菓子店
©よしながふみ/白泉社
一風変わった洋菓子店を切り盛りするのは、オーナーの橘圭一郎、凄腕パティシエの小野裕介、元プロボクサーの神田エイジ、圭一郎の幼馴染兼世話係の小早川千影の4人の男性。彼らをとりまく人間関係や来店する客とのエピソードを描く。
おすすめポイント!
イケメン4人が営む洋菓子店というテーマですが、登場人物それぞれが傷を抱えていて、そんな彼らだからこそ寄り添えるような人間ドラマがしっかりと描かれています。そして、とにかく美しい洋菓子の数々は思わず惚れ惚れ。
それぞれが持つ背景が、ほどよく絡みまた解けていく上質なストーリーが全4巻というコンパクトさでまとまっているというのもおすすめポイントです。
とにかくご飯に集中!ぼっち飯のグルメ漫画
孤独のグルメ【新装版】
©久住昌之・谷口ジロー/扶桑社
個人で輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が、行く先々で1人で食事をする様子を淡々と描く。街角の焼肉屋から出張先のご当地メシまで自由に「食」に向き合う、リアリティが絶妙な唯一無二の作品。
おすすめポイント!
「ひとり飯」ジャンルの代表作。
男性が1人で食事をするだけなのですが、周りを気にせず自由気ままに食べたいものを食べる、そんな五郎のスタイルに憧れる人も多いのではないでしょうか。
また、アタリでもなくハズレでもなかった時の反応、美味しいのに居心地が悪くなってしまうシチュエーションなど、ひとり飯らしいモノローグにも頷けます。
実在するお店も登場するので、実際に足を運びたくなるのも作品の魅力です。野原ひろし 昼メシの流儀
©臼井儀人・塚原洋一/双葉社
『クレヨンんしんちゃん』に登場する、父・野原ひろしが主人公のスピンオフ作品。「営業のプロであると同時に昼飯のプロ」をモットーに、限られたランチタイムの中で昼めしに向き合っていく。
おすすめポイント!
誰もが知っているであろうサラリーマンキャラ代表・野原ひろし。馴染みあるキャラクターがランチタイムに一喜一憂する様子がコミカルに描かれます。
初めての土地での昼食の選択、食べたいものやコスパを天秤にかけて悩む様子が全力すぎて笑ってしまいます。
カツ丼やカレーライスといった定番から、郷土料理や、ルーロー飯・ビャンビャン麺といった少しマイナーな海外の料理まで多数のランチが登場するので、実際の昼食選びの参考にもなるかもしれません。忘却のサチコ
©阿部潤 / 小学館
文芸誌編集者・佐々木幸子は、結婚式当日に婚約者に逃げられてしまう。婚約者のことを忘れるため、美味しいものを食べる忘却の瞬間をもとめて美食の道に足を踏み入れていく。
おすすめポイント!
とにかく料理の描写が美味しそう! 食べた時の表現も独特で、味わいたくなること間違いなしです。
編集者という職業柄、取材同行の出張先でのご当地グルメも登場するので、旅行気分を楽しめるのも魅力。
仕事に対して真面目で敏腕すぎる幸子をはじめ、登場人物もユニークで飽きずに読み進められるのもポイントです。
まとめ
人気のグルメ漫画を選ぶ際のポイントと、ジャンル別におすすめの15作品をご紹介しました! 気になっていた作品や興味が湧いた作品を、ぜひ「ピッコマ」で楽しんでくださいね。